●家族の肺がん歴でリスク2倍=過度に心配せず禁煙を-厚労省研究班
家族が肺がんになったことのある人は、そうでない人に比べ肺がんのリスクが約2倍であることが、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター部長)の大規模疫学調査で分かった。
研究班は1990年から93年にかけ、全国10地域の40-69歳の男女約10万2000人を調査。両親か兄弟姉妹に肺がんになった人がいるのは約2%だった。
その後、2003年まで追跡したところ、791人(男性584人、女性207人)が肺がんを発症。家族に肺がん歴のある人が発症する危険性は、ない人の約2倍に上った。男性では1.7倍、女性は2.7倍で、女性の方がこの傾向が強かった。
また、肺がんの種類では、喫煙と関連の強い扁平(へんぺい)上皮がんで2.8倍と顕著だった。
(時事通信) - 10月10日7時1分更新