確かに電球型蛍光灯は省エネ。
暑くならないから夏場は特にいい。
色もいろいろあるし。
電球型蛍光灯は電球より暗い?同じ?
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白熱電球より電球型蛍光灯! 電気代節約、CO2削減にも
8月2日15時6分配信 産経新聞
照明器具などを手がける家電メーカーが、白熱電球から電球型蛍光灯への「転換」を進めている。電球型蛍光灯の消費電力は白熱電球の5分の1以下で、寿命は約10倍と長いため、地球温暖化の原因とされる二酸化炭素(CO2)の排出削減につながるからだ。日本電球工業会の伊藤清文会長(松下電器産業照明社社長)は「身近な照明を見直すだけで電気代の節約にもつながる」と消費者に利用を呼びかけているほか、6月に東京都が家庭からの「白熱球一掃作戦」を打ち出すなど、国や自治体による取り組みも始まった。(経済部 松岡達郎)
7月24、25両日に開催された大阪・天神祭。大阪市北区の大阪天満宮境内の提灯(ちょうちん)などに使われた白熱電球のうち、約800個が電球型蛍光灯に切り替わった。電球型蛍光灯を奉納した松下電器によると、2日間で約10時間点灯したとして約126キログラムのCO2が削減された計算になるという。
松下電器では6月から7月にかけて、天神祭を含め全国4都市で開かれる省エネキャンペーンなどに協賛し、計1万8000個の電球型蛍光灯を提供した。「家庭などへの普及のきっかけにしたい」と話す。
一方、NECグループは9月末まで国内の従業員約11万人を対象にした「省エネ電球買い替えキャンペーン」を展開中。事業所や工場などの売店で電球型蛍光灯のコーナーを開設して買い替えを促している。1万個を買い替えれば、年間で358トンのCO2排出が削減されると試算し、同社は「まず従業員とその家族に環境意識を持ってもらいたい」と強調する。
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日本電球工業会によると、家庭で消費される電力量を製品別の割合でみると、照明器具は冷蔵庫と同じ16・1%。エアコン(25・2%)に次いで多く、テレビ(9・9%)を上回る。
このデータをもとに松下電器が試算したところ、全国の約4700万世帯で白熱電球6個を電球型蛍光灯に交換し、通常の丸形蛍光灯4個も省エネタイプに取り換えたと仮定した場合、1年間で約123億キロワット時の電力削減につながるという。
これを電気代に換算すると約2700億円の節約になり、約3億3000万本のスギの木が1年間に吸収するのと同等の460万トンのCO2削減効果がある。ただ、抜群の省エネ効果があるにもかかわらず、電球型蛍光灯の普及がまだ進んでいない一因は、値段が高いことだ。
1個100円程度の白熱電球に対し、電球型蛍光灯は1000円前後。家庭でまとめ買いする場合は支払う金額の差がさらに大きくなる。企業などでも、この点が普及の壁になっている。
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電球型蛍光灯は値段が高いという指摘に対して、同工業会の伊藤会長は「電気代や取り換え頻度を考えると、すぐに元は取れる」と指摘する。10倍の長寿命は白熱電球10個分の価値があり、電気代が5分の1程度のため、家計にはむしろメリットがあるという。また、高齢者世帯にとっては天井などの電球を取り換える負担も小さくなる。
最近では、海外でも白熱電球から蛍光灯にシフトする動きが広がっている。
わが国では、東京都が6月1日に策定した「気候変動対策方針」に企業だけでなく、家庭でもCO2削減を本格化するとし、「白熱電球一掃作戦」を展開することが盛り込まれた。経済産業省・資源エネルギー庁も白熱電球の規制に向けて動き出している。
独特のムードや暖かみがある白熱電球は、インテリアを重視する人たちに好まれている。しかし、地球温暖化は消費者にも意識の改革を迫っている。
最終更新:8月2日15時6分