<エイズ>新規感染者914人、発症者とも過去最多に
2月7日21時3分
配信 毎日新聞
厚生労働省エイズ動向委員会は7日、06年のエイズウイルス(HIV)の新規感染者が914人、発症しているエイズ患者も390人(速報値)と報告制度が始まった85年以来、ともに過去最多になったと発表した。献血者のHIV陽性率も10万件あたり1.744人(05年1.468人)と過去最多。同委員会では性交渉による感染が増えているとして、積極的な予防と早めの検査受診を呼びかけている。
感染者の9割が男性、経路では男性同士の性的接触が半数を超えた。年齢では20代が前年より減ったものの、30、40代で感染が増えている。保健所などで実施しているHIV抗体検査の件数は06年で11万6550件(05年10万287件)を記録、過去10年間で最も多かった。
岩本愛吉委員長は「検査数の伸びもあるが、感染そのものも増えている。早めの治療が本人や周りのためになる」と話している。【北川仁士】
最終更新:2月7日21時3分