暖冬余波…早くも飛散

気候変動とともに花粉症の時期も、あり方も変わっていくのですね。
予測されているように花粉の飛散量が少なければいいのですが。

あるいは温暖化でまた次なる花粉症の原因物質が誕生するかも知れませんね。

近ごろ目立つマスク姿 風邪? いや花粉かも 暖冬余波…早くも飛散2月17日8時1分配信 産経新聞


 記録的な暖冬は、スギ花粉の飛散時期にも影響を与え、マスクをつけて外出する人々の姿が目立ち始めた。専門家によれば、今年は例年に比べ、花粉の総飛散量は少ないが、飛散開始時期は半月ほど早いという。花粉をシャットアウトするマスクの売れ行きも好調で、花粉症対策も前倒しとなっている。

 東邦大学薬学部の佐橋紀男客員教授(花粉学)によると、花粉の飛散は地域によって差があるが、1月1日から毎日の最高気温の積算が300度~450度を超えた時期に始まり、南関東では400度前後で飛び始める。過去20年間のデータでは、南関東の平均飛散開始日は2月14日前後。だが、暖冬の今年は千葉県船橋市で2月5日に花粉の飛散が確認された。

 花粉は最高気温が15度を超えると飛び始めるとされ、都心では1月下旬には15度を上回る日が出始め、スギの花の開花も早まっていた。

 一方、昨夏は日照時間が平年の半分ほどと短かったため、花粉の「もと」となる雄花のつぼみのつきが悪かったことから、花粉の総飛散量は平年の半分にも満たないと予想されている。

 佐橋教授によれば、花粉の飛散開始が早まったことで、南関東では3月下旬ごろから飛散は終了し始めるという。

 日本気象協会(東京都豊島区)によると、花粉は日本海に低気圧があり、南から暖かい空気が流れ込み、気温が上昇する日に強風に乗って飛散しやすい。雨上がりの翌日で、よく晴れた、乾燥した日にも注意が必要としている。

 花粉は飛散開始日より前に微量の飛散が始まっており、花粉症は吸い込んだ花粉がある許容量を超えると発症する。同協会では「吸い込む花粉量を少しでも減らすよう、早い時期からの予防が大切」と呼びかけている。

 花粉の飛散が早まっていることで、花粉症対策商品の売れ行きも早い。花粉専用のマスクを販売するユニ・チャーム広報は「2月初旬の段階で、昨年と比べ約2割増しで売れている」と話している。

最終更新:2月17日8時1分


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