熱帯のサンゴ、和歌山・潮岬で発見…水温上昇が要因?
2月22日0時44分配信
読売新聞
沖縄以南の熱帯に分布する
「リュウキュウキッカサンゴ」が21日、本州最南端の和歌山県・潮岬(串本町)沿岸で見つかった。
これまで国内の北限は高知県・足摺岬周辺で、本州での確認は初めて。専門家は、黒潮で運ばれた幼生が地球温暖化の影響もあって成長した可能性があるとしている。
串本海中公園センターの野村恵一学芸員(49)が潮岬西約100メートルの海底(水深約6メートル)で、緑褐色の同サンゴ1群体(長さ約3メートル、幅約2メートル)を発見した。大きさから、1990年ごろに幼生が定着したとみられる。
潮岬沿岸では、2月の水温がこの数年で約1度上昇している。家戸敬太郎・近畿大水産研究所助教授(水産増殖学)は「水温上昇が要因では。特にこの冬は高く、これまで越冬できなかった魚や貝の生存も確認されている」と指摘する。
最終更新:2月22日0時44分