九州南部に激雨続く、総雨量1200ミリ超も
米ノ津川がはんらんし冠水した鹿児島県出水市の市街地=23日午前
活発な梅雨前線の影響で記録的な大雨に見舞われた九州南部は、23日も鹿児島、熊本県などで激しい雨が降り続き、各地で警戒が続いた。
福岡管区気象台によると、18日午前0時の降り始めから23日午後3時までの総雨量は、宮崎県えびの市で1264ミリを記録して平年の7月ひと月分(827ミリ)を上回ったほか、鹿児島県さつま町で1237ミリ、熊本県球磨村で900ミリに達した。鹿児島県菱刈町では、土砂崩れで1人が遺体で見つかり、同県での死者は計4人になった。
鹿児島県警によると、22日午後5時30分ごろ、同県菱刈町前目で、県道脇の斜面が崩れ、車2台が土砂に覆われた。1台から同県大口市鳥巣の会社員千代森新一さん(57)が遺体で見つかった。別の1台からは計5人が救出され、いずれも軽傷を負った。
(読売新聞) - 7月23日19時54分更新