いわゆる【みどりのカーテン】を人工的に作り出す技術といえるでしょうか。
システムにかかるエネルギー(電気等)を自然エネルギー(太陽光発電など)でまかなえたら、すばらしい。
リンク
六本木ヒルズに省エネルギー型の外気冷却システム「ドライミスト」導入
秋葉原駅前広場でドライミストを散布する「冷んやリフト」が稼動開始!
設置広がる冷却装置 ノズルで噴霧、涼しさ体感 秋葉原と六本木
夏の暑さを少しでもやわらげようと、微細な霧を噴射して周辺の気温を下げる冷却装置「ドライミスト」を設置する動きが広がっている。
東京では、高層ビルなどから成る秋葉原のIT(情報技術)拠点、秋葉原クロスフィールド」に8月1日から設置。7月11日には、六本木の複合施設「六本木ヒルズ」構内にも導入され、少ない環境負荷で涼しさを体感できる手段として注目されている。
ドライミストは、名古屋大学や清水建設、能美防災などが共同開発した冷却装置。昨年の愛・地球博(愛知万博)でオーストラリア館などに初めて設置された。
植物中から水が空気中に出ていく「蒸散」と呼ばれる現象を応用。ノズルから噴射した微細な水滴が気化の際に周辺の熱を奪い、周辺の気温を2~3度下げる。水は水道水で、噴霧後すぐ気化するため、人体やペットにまったく害がなく、肌や衣服がぬれてベタつきを感じることもほとんどないという。
秋葉原クロスフィールドの情報発信を手がけるクロスフィールドマネジメントは、ヒートアイランド対策に関する東京都の補助を受け、「冷んやリフト」と名付け、9月30日まで施設とJR秋葉原駅を結ぶエスカレーター上に設置。朝8時から夜9時まで稼働させている。
一方、六本木ヒルズを運営する森ビルは、敷地内の歩道沿いに高さ約3・5メートル、3メートル間隔で9カ所設置。気温28度以上になると水滴を噴射、消費電力はエアコンの約30分の1で済むという。9月30日まで設置し、来年以降も設置を続ける。
冷房よりも少ないエネルギーで、真夏のうだるような暑さを癒すドライミスト。集客力向上でも効果が期待できそうだ。
(フジサンケイ ビジネスアイ) - 8月11日10時7分更新