<自殺予告>子供たちから同情や憤りなどさまざまな声

暮らし、に分類しましたが、『ロハス』に『心』という分類があってもいいかも。

いじめ の問題は いじめられた 経験がないとわからないかも知れません。

親や家族には言わない。
友達にも言わない。
でも、一人になるのもさびしいというか、いじめられても、そこに友達がいてほしいような・・・
逃げれない関係みたいなものを作ってしまうといえばいいでしょうか。

親や学校にいえば、影でまた自分のところへ返ってくる
たとえば直接的ないじめでなくても、全員から無視されたり・・・

いじめられている子供には
子供たちに、別の学校へ行く という選択も出来ること
あるいはそういうシステムを作ること、
も必要かもしれません。

一方でいじめている子供たちに対しては・・・
問題の根本は家庭環境にあるように思うのですが、
学校が頭を下げるばかりで、
社会のルールを教えるべき『家庭の責任』について
一部教育者以外、何も出てこないことが問題だと思います。

あとはこれに乗じた愉快犯がでないことを祈ります。

<自殺予告>子供たちから同情や憤りなどさまざまな声

 「伊吹文明様。僕はいじめが原因で自殺することを証明します」――。文部科学省トップを動かした自殺予告の手紙を読んだ専門家は7日、自殺を思いとどまるよう訴えた。また、消印にあった「豊」の字が入る地域の子供たちからは、同情や憤りなどさまざまな声が聞かれた。【井上英介、吉永磨美】
 「いじめ自殺」を予告した手紙について、消印で確認された「豊」の時が入る郵便局がある地域の子供たちからは、さまざまな声が聞かれた。
 「豊」の字が入る郵便局が10局ある愛知県。豊田市の中3女子(14)は「こんな訴え方は悲しくなる。周りの誰でもいいが、この子を支えてあげれば、こんなに深い悩みにはならなかったのでは。これから楽しい未来が待っているかもしれない。死んじゃだめ。学校も、友達も、家族も、みんなで助け、支えてあげてほしい」と、はっきりとした口調で語った。
 兵庫県豊岡市の小4男子(10)は「相当悩んで手紙を出したのだと思うとかわいそう。大人たちが早くその子を見つけてあげてほしい」。
 豊岡郵便局がある静岡県磐田市の小6男子(12)は「同世代がどんどん死んでしまい悲しい。自分も同じような経験をし、いじめられても先生は『だめだよ』としか言ってくれなかった。いじめる人も、先生など周りの人も、いじめられる人の気持ちを分かっていない」と嘆く。
 山口県下関市の中2男子(14)は「死ぬとか殺すとか(簡単に)言い過ぎる。死ぬ方も死なせる方も命を大事にしていない。いじめられている方も、死ぬと言えば周りがびびると思っているなら、腹が立つ」。長野県茅野市の中1男子(13)は「もし周りにいたら助けたいが、なかなか気づかないのでは」と話した。
 ▽「ヤンキー先生」の愛称で親しまれる教育再生会議のメンバー、義家弘介さんの話 難しい漢字を使う一方で簡単な漢字をひらがなで書き、言葉の表記も不統一だ。訴えの信ぴょう性について、現時点で正確なことは言えない。ただ、手紙の主がいじめを受け、本気で死を考えている可能性は否定できない。文科相が「生きていて」と呼び掛けた判断は正しい。そのために同種の手紙が今後、山ほど寄せられるとしても、だ。
 文面から精神の混乱もうかがえる。いじめへの絶望感と、親や担任、学校長、教育委員会など誰にも受け止めてもらえない苦悩から「自殺する」と思い詰めているようだが、裏には「生きたい」という叫びがある。本当に生に絶望していれば、こんな予告文など送らないだろう。
 「いじめは絶対に許さない」と強調する。許さないのなら生き延びろ、と言いたい。生きて、自分を苦しめるものと闘わなければならない。そして、大人も本気でともに闘う姿勢を示さなければ、いじめは解決しない。「大丈夫」「がんばれ」という口先だけの同情はいらない。小手先で解決を図れば、かえって事態は悪化する。
 いじめに死をもって復讐(ふくしゅう)する連鎖は、何としても食い止めなければならない。いま苦しんでいるすべてのみなさんと、私はともに闘いたい。
 ▽浜田寿美男・奈良女子大教授(発達心理学)の話 手紙に書かれたいじめの内容は具体性に欠け、筆者の特定は難しい。当事者たちに知られたくないという思いから、細かい事実を言いづらいのだろうか。今の時点では何とも言えない。
 文章全面から攻撃的な気持ちがにじみ出しているが、いじめの状況については冷めた目で見ているようだ。7通のあて先は、いじめ問題への取り組みで、報道機関から責任を問われているところが選ばれている。自分の気持ちを世間に表明することに意義があると考えているのではないか。
 実はいじめを受けていない可能性もある。学校や教育行政への強い懐疑や被害者感情が、筆者を突き動かしているのかもしれない。
 もし本当に自殺を考えているのなら、文科省の発表で報道機関が大きく取り上げ、世間にいじめを受ける苦しみが伝わったことをもって、思いとどまってほしい。これだけたくさんの文章を書くエネルギーがあるなら、死を選ばず、学校を休んででも前向きな解決策を考えてほしい。
 こうした自殺予告で、ほかの子供たちが影響されて自殺に走ったりしないか心配だ。
(毎日新聞) - 11月7日22時55分更新


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