米クローン牛論争 「オーガニック」と表示、米でバトル

クローン牛は、
一般的な感覚で考えると
オーガニックとは言いがたい、

法律というのは言葉の定義であり、感覚ではだめなわけで、
一般の感覚とかけ離れてしまうのは仕方ないこと、

とはいえ、やはり受け入れがたいクローン牛のオーガニック。

新たな定義が必要でしょう。

米クローン牛論争 「オーガニック」と表示、米でバトル
2月6日8時33分
配信 フジサンケイ ビジネスアイ


 【ワシントン=渡辺浩生】米食品医薬品局(FDA)が安全性を認めたクローン食品について、有機飼育した場合に「オーガニック(有機食品)」と表示できるか否かの論争が起きている。米紙ワシントン・ポストが報じた。クローンは、いわば「遺伝子複製」だが、FDAはオーガニック表示ができない「遺伝子組み換え」とは別ものとしており、オーガニックの定義を揺るがす事態となっている。

 遺伝的に同一の個体を作るクローン技術で生まれた牛などの食品について、FDAは、先月末に「安全性に問題がない」と食用として承認する方針を決めた。

 良質な肉やミルクがとれる牛の量産が期待でき、バイオ業界は「有機法で育てたクローン牛の肉やミルクは『オーガニック』と表示できる」と主張している。

 FDAは、1997年に「オーガニック」の認定基準を作成。家禽(かきん)類は「生後2日目から有機管理下に置く」とし、有機生産された飼料や牧草で育て、成長促進ホルモンの投与は禁じている。クローン牛をこれらの基準に従って育てることは可能というわけだ。

 これに対して、消費者団体は、クローン食品は、オーガニックに認められていない「遺伝子組み換え食品」に該当するなどと反発している。

 確かにFDAの基準では、家禽類の遺伝子組み換えや細胞融合による生産を除外。一方でFDAは、クローン技術を遺伝子の「複製」とし、遺伝子の「組み換え」とは区別。先月クローン食品の予備的承認を下した際にも、遺伝子組み換え食品の適用はしていない。

 世論調査では消費者の半数がクローン食品を「購入しない」と答えている。安全性のお墨付きである「オーガニック」食品にクローン食品が含まれれば、消費者の信用を失いかねない。

 FDAは諮問委員会の判断を待ち、今春にも結論を下す方針だ。

最終更新:2月6日8時33分


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