CO2係数、会社ごとに公表 電力量当たりの排出量

CO2係数、会社ごとに公表 電力量当たりの排出量

 環境省は23日、一定量の電力をつくる時に出る二酸化炭素(CO2)の量について、電力会社ごとに個別の数値を公表することを決めた。
 4月から改正地球温暖化対策推進法が施行され、工場など事業所ごとに、温室効果ガス排出量の報告が義務付けられるのに伴う措置で、企業がCO2排出の少ない電力事業者を選べるようになる。
 同省は当初、電力会社を、既存の一般電気事業者と、電力を小売りする特定規模電気事業者(PPS)の2つに分け、一般電気事業者の場合は電力1キロワット時あたり0・391キログラムのCO2排出、PPSの場合は同0・558キログラムとの係数を一律に定める方針だった。
 だが、一般電気事業者の中には、PPSよりも単位電力量当たりのCO2排出量が多い業者もあることから、公正取引委員会が「一般電気事業者だけが有利になり、公正な競争が阻害される」と見直しを求めていた。


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