自動車燃料「バイオガソリン」初出荷4月27日8時36分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
植物由来のバイオエタノールを混合した自動車燃料「バイオガソリン」が26日、新日本石油グループの新日本石油精製根岸製油所(横浜市磯子区)から初出荷された。
地球温暖化防止のため二酸化炭素(CO2)の排出削減を図るのが狙いで、石油元売り各社は、27日から関東の1都3県の計50カ所の給油所で試験販売を開始する。価格は当面、レギュラーガソリンと同じにする。
石油元売りの業界団体、石油連盟は今月上旬に、バイオエタノールと石油系ガスのイソブデンを混合した「ETBE」(エチル・ターシャリー・ブチル・エーテル)をフランスから輸入。根岸製油所でガソリンにETBEを7%混合したバイオガソリンを製造、出荷に備えていた。
26日の出荷式で石油連盟の渡文明会長(新日本石油会長)は「国民一人一人がバイオエタノールを使いながら、地球環境に貢献することを意識できる画期的なプロジェクトだ」とあいさつした。
石油業界では、2010年度からは全国の給油所で販売、この時点でバイオガソリンを年間84万キロリットルを利用する計画。これはバイオエタノール36万キロリットルに相当し、原油換算では21万キロリットル。京都議定書の達成計画で、政府から石油業界に要請された原油換算21万キロリットルのバイオ燃料を導入できる計算だ。
最終更新:4月27日8時36分