●地球温暖化対策:「一村一品」を募集 環境省

温暖化対策に【一村一品】って・・・

地球温暖化対策:「一村一品」を募集 環境省、来年度事業スタート

 環境省は来年度から、市町村から優れた地球温暖化対策を募る「一村一品 知恵の環づくり」事業をスタートする。クールビズなどで国が音頭を取ったものではなく、地域の実情に合った形で温暖化対策を進めるのが狙い。長野県白馬村や青森県八戸市などをモデルケースとして想定しておりコンテストも予定。3年間の事業中に全市町村の参加を促すことにしている。

 白馬村は冷涼な天候を生かし、雪を集めて作った「雪室(ゆきむろ)」で貯蔵したそばやワイン、濁り酒を特産品とし、まちおこしに取り組んでいる。八戸市では、商工会議所などが中心となって下水処理場のバイオガスや廃木材を使った発電に取り組み、さらに風力や太陽光発電も組み合わせ自前の電線で地域の小中学校に供給している。環境に優しいエネルギーを売りに企業誘致を狙っている。

 事業は都道府県にある地球温暖化防止センターから委託された推進員が市町村や企業、非営利組織(NPO)と協力して地域の取り組みをエントリー。都道府県予選、さらに地方環境事務所のある北海道、東北、関東、中部、近畿、中国四国、九州の7地区のブロック大会を経て、計14市町村による全国大会も開催する。応募された市町村の取り組みは環境省のホームページなどで紹介される。

 環境省は「地域の特色とアイデアによって、地球温暖化の問題解決に向けた具体的な行動が広がってほしい」と話している。【山本建】

毎日新聞 2006年9月26日 東京夕刊


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