●ホンダ、次世代車 初公開

次世代車、果たしてどれがくるのか、はたまた、いろいろなエネルギー源が混在するのか、
これから10年、自動車革命が始まりそうです。

●ホンダ、次世代車 初公開
次世代燃料電池車「FCXコンセプト」を披露するホンダの福井威夫社長(栃木県芳賀町の栃木研究所)

ホンダ、次世代ディーゼル・燃料電池車など初公開http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060925-00000001-fsi-bus_all

ホンダは、環境有害物質の排出が少ない次世代ディーゼルエンジン車や、走行中に水しか排出しない次世代燃料電池車など環境対応車を24日までに、研究開発拠点、栃木研究所(栃木県芳賀郡)で報道陣に公開した。ライバルのトヨタ自動車がエンジン・電気モーター併用のハイブリッド車やバイオエタノール車の強化策を相次ぎ打ち出すなか、ホンダは環境対応技術のあり方とトヨタへの対抗軸を明確に打ち出すため、次世代自動車の走行をいち早く公開、アピールした。

 走行を初披露した次世代ディーゼルエンジン車は、ガソリンエンジン並みの環境性能が“売り”。新開発の触媒の採用により、世界で最も厳しいとされる米国の環境規制である「ティア2 Bin5」の排ガス基準をクリアした。

 触媒内で生成されるアンモニアを使って排ガス中に含まれる有害な窒素酸化物(NOx)を無害な窒素に浄化する仕組みを採用し、環境性能を引き上げた。次世代ディーゼルエンジンを搭載した車両は、2009年までに米国市場に投入し、日本でも発売する計画だ。

 また、08年に日米で発売するセダンタイプの燃料電池車のコンセプトモデル「FCXコンセプト」の走行も初公開した。水素と酸素の化学反応で電気エネルギーを生み出す「スタック」と呼ばれる装置を小型化し、現行のリース販売モデルに比べ容積で20%、重量で30%それぞれ低減したのが特徴だ。

 また、駆動モーターも、小型化したうえで最大出力を現行比15キロワット増の95キロワットに引き上げた。これらの改良により駆動関連装備の重量を180キロ軽量化し、容積も40%減らし、高エネルギー効率と動力性を実現。マイナス30度の気温環境でも走行可能と、実用レベルに近いモデルに仕上げている。試乗した報道関係者からは「音が静かで、加速感もいい」との声が聞かれた。

 このほか、来年ブラジル市場に投入するバイオエタノールを燃料とする車両や、既存のガソリンエンジンに比べ燃費を13%向上させた進化型VTECエンジン、二輪車と汎用製品向けの環境対応型エンジンも披露した。

 これらの技術の商品化は08年前後だが、福井威夫社長は「ホンダならではの革新的な発想から生まれた技術を熟成させ、お客さまの期待を大きく超える商品に育成する」と意欲を燃やす。

 ホンダは、四輪車、二輪車、汎用製品(発電機、耕運機など)といった同社が生産する全製品から排出される二酸化炭素(CO2)を10年には00年に比べ10%低減する目標に掲げ、環境対応製品の開発を推進している。
(フジサンケイ ビジネスアイ) - 9月25日13時53分更新


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